トリミング・トレーニングコラム
2026.10.30
秋の『パサパサ・かゆかゆ』に注意!愛犬の皮膚を守る正しい『保湿』
FREEWAN 八尾本店 髙先陽子
みなさん、こんにちは!
朝晩の寒暖差が大きくなり、風も秋らしく冷たくなってきましたね。
人間にとってもお肌の乾燥が気になる季節ですが、実はワンちゃんにとっても10月は「皮膚のバリア機能が急低下するピンチの時期」です。
「ブラッシングすると毛がパサついてまとまらない…」
「最近、体をポリポリ掻く回数が増えた気がする…」
そんな変化を感じたら、それは愛犬の皮膚からの「乾燥SOS」かもしれません。
今回は、専門的な視点からワンちゃんの「正しい保湿の選び方と秋のお風呂の落とし穴」をお伝えします!
10月の乾燥にまつわる「2つの落とし穴」
① 「オイル(油分)だけ」を塗っても保湿にならない!?
カサつく皮膚を見ると「オイルやバームを塗ってあげよう」と思いがちですが、実は油分だけを塗っても根本的な保湿にはなりません。
化粧品の基本として、保湿には「水分を蓄える成分(ヒューメクタント)」と「水分蒸発を防ぐフタ(エモリエント)」の2種類があります。
元々の水分が不足している皮膚にオイル(フタ)だけを塗っても、中に蓄える水分がなければカサつきは改善しないのです。「まず水分を与えて(保水)、その上でフタをする」という順番が、ワンちゃんの皮膚でもとても重要になります。
② 肌寒くなってきたから…と「お湯の温度」を上げるのは危険!
肌寒い日が増えると、愛犬をお風呂に入れるときに「少し温かいお湯にしてあげようかな」と思いがちですよね。
ですが、ワンちゃんのお風呂の適温は「35℃〜38℃ (ぬるま湯)」です。
もし38℃〜39℃以上の熱めのお湯で洗ってしまうと、皮膚の潤いを保っている大切な「脂質バリア(セラミドなど)」が溶け出して流れてしまいます。
お風呂上がりの急激な乾燥を引き起こし、猛烈なかゆみの原因になってしまうので注意が必要です。
プロの視点!ワンちゃんの保湿成分は「ココ」を見る
ワンちゃんの保湿アイテムを選ぶときは、裏面の成分や特徴に注目してみてください。

セラミド
皮膚の細胞と細胞の隙間を埋め、水分をギュッと抱え込む「バリア機能の要(かなめ)」となる成分です。乾燥が気になる秋に最もおすすめの成分です。
ヒアルロン酸・水溶性コラーゲン
皮膚の表面に水分をしっかり保持してくれる保湿力抜群の成分です。
舐めても安心な処方・低刺激ベース
ワンちゃんは保湿後に体を舐めてしまうことがあります。アルコール(エタノール)フリーで、低刺激な処方のものを選んであげましょう。
今すぐできる!秋の保湿習慣「3つのプチ工夫」
シャンプーの時だけでなく、毎日のケアに少しプラスするだけで愛犬の皮膚を守ることができます。
- 洗浄後のタオルドライは「優しく押さえるだけ」
ゴシゴシ擦ると、摩擦でキューティクルや角質が傷ついてしまいます。タオルで包み込むようにギュッと水分を吸い取りましょう。
- ドライヤーの風は「ぬるい風」+「皮膚から離す」
熱風を至近距離で当て続けると、あっという間に皮膚の水分が飛んでしまいます。手で風の温度を確認しながら、ぬるめの風で乾かしてあげてください。
- お風呂上がりに「保湿スプレーや美容液」をセットにする
シャンプー直後は最も水分が蒸発しやすい瞬間です。乾かす前、または完全に乾かした後に、皮膚(お腹や背中の地肌)を狙って保湿ローションやスプレーを届けてあげましょう。

まとめ
10月は本格的な冬の「超・乾燥シーズン」を迎える前の大切な準備期間です。
「お湯の温度はぬるめの35〜38℃」「オイルだけでなく水分とバリア成分(セラミド等)を与える」という2つのポイントを意識して、愛犬のうるツヤ肌・毛並みを守ってあげましょう!

FREEWAN 八尾本店 髙先陽子