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トリミング・トレーニングコラム

2026.05.31

その流しが皮膚トラブルの原因かも

FEEWAN 八尾本店トリマー 髙先陽子

こんにちは。トリミングサロンの現場で、日々たくさんのワンちゃんの皮膚と被毛に向き合っているトリマーの髙先です。

私はトリマーであると同時に、『シャンプーソムリエ』『シャンプーソムリエドック』として、皮膚理論に基づいた正しいケアを追求しています。今日は、ワンちゃんへの負担を減らし、最高の仕上がりを手に入れるために、今日はカットの技術以上に「洗い」と「乾かし」がとても大切であること、特に「流し(すすぎ)」の工程は、多くの人が思っている以上に重要で、ここを疎かにするとどんなに良いシャンプー剤を使っても逆効果になりかねません。

シャンプーソムリエの視点から、プロとして絶対に妥協してはいけない「流しの基本」について、3ステップを解説します。

  1. シャンプー前の「予洗い」で汚れの8割を落とす

多くの飼い主様、そして意外とプロでも見落としがちなのが、シャンプー前の最初の流しです。

ただ被毛を濡らすだけではなく、皮膚までしっかりお湯を届かせ、予洗いだけで汚れの8割を落とすイメージで流してください。

  • ソムリエの視点: 皮膚が十分にお湯となじんていない状態でシャンプー剤を乗せると、界面活性剤が汚れではなく皮膚に直接吸着してしまい、刺激の原因になります。しっかり時間をかけて流すことで、シャンプー剤の泡立ちも劇的に良くなります。
  1. 「これでもか」というほどのシャンプー後のすすぎ

「泡が消えたから終わり」は、プロの視点ではまだ半分です。

指の腹で皮膚を触ったとき、ヌルつきが消えるのは当たり前。**皮膚のキメや毛穴の奥に「成分が残留していないか」**を常に意識してください。特に脇の下、指の間、耳の付け根は、もっともシャンプー剤が残りやすく、皮膚炎のリスクが高い場所です。

  • ソムリエの視点: 残った洗浄成分は、時間の経過とともに酸化し、皮膚のバリア機能を壊します。シャンプーの時間の「2倍〜3倍」の時間をすすぎに費やすのが、本物のケアです。
  1. トリートメントは「質感を残す」のではなく「なじませて流す」

トリートメントやリンスを、「しっとりさせたいから」と軽く流すだけで済ませていませんか?これは大きな間違いです。

トリートメントやリンスの役割は、シャンプーで開いたキューティクルを整え、必要な成分を補うこと。浸透すべき成分は塗布した瞬間に吸着しています。

  • ソムリエの視点: 表面に残った余分なヌルつきは、汚れを吸着する原因になり、被毛がベタついたり、ドライヤーの乾きを遅くしたりします。「しっかり流しても、必要な成分は皮膚と被毛に残る」ように設計されています。安心してお湯を当ててください。

 

⭐️流しが変われば、カットが変わる

「流し」が完璧だと、ドライのスピードが上がり、毛根から被毛が立ち上がります。

つまり、ベースが整うからこそ、カットが美しく決まるのです。

「皆んな、流しが甘いよ!」とあえて厳しく言いたいのは、それがワンちゃんの皮膚を守る一番の近道だから。

今日から、いつものすすぎにあと3分、時間をかけてみてください。仕上がりの手触りが、きっと変わるはずです。

当たり前の「流し」を誰よりも丁寧に行うこと。それこそが、私たちが提供できる最高のスキンケアだと信じています。

 

八尾本店 トリマー髙先陽子

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