
トリミング・エステ
2025年7月 梅雨時期の湿気対策と皮膚ケア
FREEWAN神戸六甲店 トリマー 水野 里美
今月は梅雨の季節に多いお悩みについてお話します。
みなさん湿度の変化が愛犬の皮膚トラブルを引き起こす可能性があることをご存知ですか?
湿気の多い日々は、犬にとっても悩みの種です。湿気は愛犬の皮膚に様々なトラブルを引き起こしやすく多くの飼い主さんが経験する悩みのひとつです。

〇犬の皮膚について
まずはじめに、犬の皮膚は人間の皮膚よりも薄く敏感なため、様々な影響を受けやすくなっています。
人の皮膚に例えると、まるで犬の皮膚は赤ちゃんのようにデリケートです。犬の皮膚のpHは中性~弱アルカリ性で、pHが高くなるほど細菌が繁殖しやすくなると言われており、皮膚トラブルを起こしやすい傾向があります。
〇皮膚のトラブルサイン
・フケがでている
・皮膚が赤くなる
・被毛がベタつく
・耳から嫌なにおいがする
・皮膚がただれている
・脱毛している
👆このようなサインがみられたら、できるだけ早く動物病院で診てもらいましょう。
〇湿気からくる皮膚トラブル
湿度が高過ぎると、皮膚の表面に余分な水分が溜まり、細菌やカビが繁殖しやすい環境になります。
犬は特に被毛に覆われているので、毛が密集している部位や皮膚のしわ・折れ目などは蒸れやすくなっています。
それにより、肌のバリア機能が弱まり、痒みや湿疹、皮膚炎などのトラブルが起きやすくなってしまいます。
●日頃のケア
まずは、愛犬の日常的なケアから少しずつ始めてみましょう。
定期的なブラッシングは皮膚の通気性を高め、湿気を逃がし、トラブルの予防につながります。
また、ペットサロンでのプロによるケアも効果的です。定期的に適切なシャンプーやトリートメントを取り入れることで、皮膚の健康維持に役立ちます。
●適切な湿度について
犬にとって理想的な室内の湿度は人間とほぼ同じで40~60%程度が目安です。この範囲であれば皮膚の乾燥を防ぎながらも細菌やカビの繁殖を抑制することができます。
あまりにも湿度が高い場合は除湿機を使用するのも効果的です。
窓を開け風通しを良くしたり、換気を意識して室内環境を快適に保つことも大切です。
また、寝床の湿気にも注意してあげましょう。通気性の良い素材のベッドに変えてあげることで、湿気がこもらず、愛犬が快適に過ごしやすくなります。

湿気による皮膚トラブルは、日常のちょっとしたケアや環境づくりで予防できます。
愛犬がより快適に健康的に過ごせるよう、ぜひ日々の暮らしの中に取り入れてみてください。
FREEWAN神戸六甲店 トリマー 水野 里美