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2025年3月 人間用シャンプーと犬用シャンプーの違い

2025-03-06

FREEWAN神戸六甲店 トリマー 水野 里美

 

いつもFREEWANコラムをご覧いただきありがとうございます。

 

突然ですが、ご自宅で愛犬のお手入れをする際、シャンプーはどのようなものを使用していますか?

犬用のシャンプーをご存知の方も多いと思いますが、中には誤って人間用のシャンプーを使っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

そこで、なぜ犬用シャンプーを使ったほうがいいのか、また人間用シャンプーと犬用シャンプーの違いについてお話します。

 

 

〈皮膚〉

人間と犬の皮膚は厚さが異なります
犬の皮膚は人間の1/3~1/5ほどの厚さで、人間の赤ちゃんの半分ほどと言われていて、とてもデリケートです 。

 

また、皮膚の新陳代謝であるターンオーバーの間隔も異なります。
人間はおよそ28日周期、犬の場合は約20日周期で皮膚が新しく生まれ変わります。

 

更に、犬は人間よりも体温が高く、全身が被毛で覆われているため、皮膚が蒸れやすくなります。
そのため汚れが付くと細菌が繁殖しやすく、皮膚トラブルを起こしやすいと言われています。

 

〈酸性度(pH)〉

皮膚のpHとは、皮膚表面の水素イオンの濃度を示す指標です。

人間の皮膚は弱酸性でpH4.5~6.5程度ですが、犬の皮膚は中性~弱アルカリ性でpHはおおよそ6.0~8.0程度です。

このようにpH値が異なるため、人間用シャンプーは犬の皮膚にとって刺激が強すぎる可能性があります。

 

〈香料〉

犬の嗅覚は人間の10,000倍~100,000倍も鋭いと言われています。

そのため人間用シャンプーに含まれる強い香料は、犬にとっては大きなストレスや不快感となることもあります。

 

〈成分〉

人間用シャンプーと犬用シャンプーでは、使用される成分が大きく異なります。
特に犬用シャンプーの多くは皮膚への負担を減らすため泡切れがよくなるように設計されています。
一方、人間用シャンプーは使用される界面活性剤の種類によって泡切れが異なり、犬の皮膚には適していない場合があります。

 

 

今回は人間用シャンプーと犬用シャンプーの違いについてお話しました。

人間用シャンプーと犬用シャンプーには成分や目的に大きな違いがあります。
これらの違いを理解し、愛犬の皮膚の健康を守るために、きちんと犬用シャンプーを準備・使用し、効果的なシャンプーケアを行ないましょう。

 

FREEWAN神戸六甲店 トリマー 水野 里美

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